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本グループについて(設置理由)

 「分散・凝集」の技術は、塗料、セラミックス、電池材料を始めとする材料分野だけでなく、食品、化粧品、医薬品、農薬など、工学、医学、薬学、農学と幅広い分野に広く、かつ深く関連しています。分散・凝集は、学問の基礎として重要であるとともに、その技術は、工業製品への応用だけでなく、環境保全、資源・エネルギー問題、医療問題の解決にとっても重要なテーマです。 しかしながら、分散粒子の表面状態やナノ構造、粒子間に働く相互作用力などのミクロスコピックな事象が、実際の系のマクロスコピックな分散凝集をどのように支配しているか、未だに包括的な学理は十分に構築されていません。その結果、分散・凝集の制御や評価は、ノウハウで扱われることが多く、科学と技術のそれぞれの分野で独立に試行錯誤的に行われているのが現状です。

 そこで、幅広い分野の共通課題である「分散凝集の学理構築」とそれを実現するための分散・凝集状態の評価法について研究することを目的として、本新領域研究グループが設立されました。本グループは、特定の分野ではなく、様々な分野の研究者・技術者と連携し、分散凝集に関わるデータや情報を収集することで、普遍的な汎用性の高い「分散凝集の制御・評価に関する技術戦略」を確立することを目指します。得られた分散凝集の制御・評価に関する知見を広く産学官に普及できるように、学会での学術講演会・シンポジウムの実施、本新領域研究グループ名を冠とする著書の発刊、その他アウトリーチ活動を行っていきます。

活動計画

 本グループは、日本化学会春季年会での特別企画の開催をはじめとする各種講演会の開催、ホームページ等による広報活動、関連学会やグループとの連携、共同研究の推進などの活動を行っていきます。

ホームページの背景画像について

本HPの背景に使われている画像は、グループメンバーの提供によるものです。

左:微粒子により安定化された気泡(藤井) 中:コロイド結晶(Aurora)(内田, Roy Goldberg氏による) 右:真球状金属粒子(米澤)

Copyright 2017 日本化学会 新領域研究グループ 分散凝集の学理構築への科学と技術戦略 All Rights Reserved.

Copyright 2017 日本化学会 新領域研究グループ

分散凝集の学理構築への科学と技術戦略

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