2017年度の活動
分散凝集の学理構築への戦略
「分散・凝集」の技術は,塗料,セラミックス,電池材料 を初めとする材料分野だけでなく, 食品,化粧品,医薬 品,農薬など化学を中心とする幅広い分野に広くかつ深く関連してい ます。当グループはその学理構築に向けた科学技術戦略を模索しています。本討論会では、 学問の基礎としても、先端技術として工業生産,環境保全,資源・エネルギー問題,医療 問題の解決に対しても重要なテーマである「分散・凝集」について,いまいちど基礎から 実用化まで総合的に深く議論する機会を設けます。
日時 2018年 3月27日(火) 10時00分-17時30分
会場 化学会館( 東京都千代田区神田駿河台1-5)
10:00-10:10 開会挨拶
武田 真一(武田コロイドテクノ・コンサルティング)
10:10-11:00 分散における粒子間相互作用:非DLVO 力の直接測定による評価
石田 尚之 (岡山大院自)
11:00-12:20 【招待講演】 濃厚スラリー中の粒子分散・凝集状態評価と湿式プロセスへの応用
高江 恭平 先生 (東大生産研)
13:20-14:40 【招待講演】 表面電荷の自己組織化を伴うコロイドの構造形成および流動
井上 雅博(群馬大学 大学院理工学府・准教授)
14:40-16:00 【招待講演】 ベースメタル製錬における高温分散相と流れ
夏井 俊悟 先生 (北大院工)
16:10-17:30 【招待講演】 エキゾチックな相互作用を用いたコロイド構造体創製の試み
木村 康之 先生 (九大理)
17:30 閉会挨拶
川崎 英也 (関西大化学生命工)
ソフトマター・ハードマターにおける分散の学理と応用 –粉体とコロイドの"界面"を探る–
微粒子の溶液中での分散・挙動の評価・制御は、さまざまな分野において近年ますます重要になってきています。本セミナーでは、この分散・凝集、およびその関連の微粒子合成・表面設計や界面への吸着現象など、粉体工学とコロイド界面化学に共通した主要な研究課題を取り上げます。粉体・コロイド両分野から、精力的に研究を行っておられる先生方を講師にお迎えし、双方の立場から眺めた幅広い粒子分散系の学理と応用について活発な討論を行うとともに、研究の交流を促す場にしたいと思います。
日時 2018年 3月5日(木) 13時00分-17時00分
会場 関西大学千里山キャンパス第4学舎1号館3F1301教室(ゼミナール室1)
13:00-13:05 開会挨拶と趣旨説明
13:05-13:35 低温焼成型銅ナノインク調製に向けた銅ナノ粒子の設計 ~粒子界面からのアプローチ~
川﨑英也(関西大学)
13:35-14:05 微粒子の表面設計に基づく液中分散・集合構造制御と複合材料微構造デザインへの展開
飯島志行 氏(横浜国立大学)
14:05-14:35 蛍光性金属クラスターの真空法による合成
米澤 徹(北海道大学)
15:00-15:30 濃厚スラリー中の粒子分散・凝集状態評価とセラミックス湿式成形プロセスへの応用
森 隆昌 氏(法政大学)
15:30-16:00 水溶液中でのコロイド粒子の電気泳動と凝集分散
小林幹佳(筑波大学)
16:00-16:30 電場印加環境におけるナノ粒子の細胞膜透過:分子シミュレーションによる解析
仲村英也 氏(大阪府大学)
16:30-17:00 ソフト分散体工学:泡とリキッドマーブル
藤井秀司(大阪工業大学)
日時 2017年11月1日(水)・2日(木)
会場 連合会館(東京都千代田区神田駿河台3-2-11)
11月1日 9:30〜10:30
「分散凝集の理論と実際 評価と理解のための解析手法の使い方」
武田 真一 (武田コロイドテクノ・コンサルティング(株))
分散凝集に関する評価法の基本的な考え方である「分散性」、「分散安定性」の定義や評価法を紹介したあと、実用材料に対する具体的な評価と理解の仕方の一例を示す。
11月2日 15:00〜15:50
「金属ナノ粒子・微粒子の電子部品部材への応用展開」
米澤 徹(北海道大学)
金属微粒子をインク・ペースト化して印刷したあと焼結し、電極、配線、ダイボンディングに利用する研究が盛んに行われている。このためには、金属微粒子を以下に保護し、分散媒を適切に選択して、うまくエネルギーをあまりかけずに分散させ、そのポットライフを長く保つことが必要となる。本講義では、特に電子部品部材に期待される銅微粒子の耐酸化性の強化と分散安定化の双方を可能とする手法について我々の研究成果を述べたのち、 粒子の均一な再分散、ペースト・インク化のための条件設定について解説する。さらには、その焼結挙動のその場観察にも触れ、こうした研究開発の全体を俯瞰する。
「粒子の分散と凝集の制御が未来材料の価値を決める」
「分散・凝集」の技術は,塗料,セラミックス,電池材料 を初めとする材料分野だけでなく,食品,化粧品,医薬品,農薬など化学を中心とする幅広い分野に広くかつ深く関連しています。そして分散・凝集は,学問の基礎としてもとても重要であるとともに,その技術は,工業生産,環境保全,資源・エネルギー問題,医療問題の解決にとっても重要なテーマとなってきています。幅広い分野の共通課題であるこの「分散・凝集」について,いまいちどシミュレーションから実用化まで総合的に深く議論する機会を設けます。
日時 2017年10月19日(木) 9時20分-12時05分
会場 タワーホール船堀 2F 平安(第7回CSJ化学フェスタ I会場)
9:20-9:25 開会挨拶
川﨑英也(関西大学 化学生命工学部・教授)
9:25-10:10 コロイド粒子の凝集速度:実験と理論解析
小林幹佳(筑波大学 生命環境系・准教授)
10:10-10:55 メラニン模倣粒子の分散・凝集の制御による構造発色材料の作製
桑折道済(千葉大学 大学院工学研究院・准教授)
10:55-11:40 印刷と凝集:次世代エレクロトニクスのための微細パターニングの肝と応用
日下靖之(産業技術総合研究所 フレキシブルエレクトロニクス研究センター・研究員)
11:40-12:00 分散・凝集評価の現状と将来―見えなかったものを見る―
武田真一(武田コロイドテクノ・コンサルティング株式会社・代表取締役社長)
12:00-12:05 閉会挨拶
米澤 徹(北海道大学 大学院工学研究院・教授)
「粒子分散系がつくる新しい基礎科学と応用技術」
日時 2017年9月6日(木) 9時20分-12時00分
会場 神戸大学鶴甲キャンパス(第68回コロイドおよび界面化学討論会)
09:20-10:00 基礎から学ぶ粒子分散
大島 広行 (東理大薬)
10:00-10:20 高分子被覆によるコロイド粒子の静電遮蔽
Yunxiao WU, 小林 幹佳, 足立 泰久 (筑波大生命環境)
10:20-10:40 イオン性界面活性剤の吸着を利用したコロイド分散系の秩序構造形成
山中 淳平 (名古屋市立大院薬)
10:40-11:00 濃厚粒子分散系の評価技術の現状と将来
武田真一 (武田コロイドテクノ・コンサルティング株式会社)
11:40-12:00 Hansen parameters for characterization of dispersibility: Instrumental determination by in situ visualization of separation behaviour
LERCHE Dietmar1,2, Titus SORBISCH1, Sebastian SÜSS3,4, Doris SEGETS3,4, Wolfgang PEUKERT3,4, Shin-Ichi TAKEDA2,5 (1LUM GmbH, 2LUM Japan Co., Ltd., 3Institute of Particle Technology (LFG), 4Interdisciplinary Center for Functional Particle Systems (FPS), 5武田コロイドテクノ・コンサルティング株式会社))
12:00-12:05 コロイド分散液の濡れ現象のダイナミクス
野々村 美宗 (山形大院理工)
Copyright 2017 日本化学会 新領域研究グループ 分散凝集の学理構築への科学と技術戦略 All Rights Reserved.
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