2018年度の活動
平成31年度分散基礎スプリングセミナー 大島広行先生の「基礎から学ぶゼータ電位とその応用」
ゼータ電位は微粒子分散系のみならず、ミセル、ベシクル、エマルションなどの領域でも必ず出会う量であり、これらの系の安定性や物性に深い関連を持っていることから、広く活用され続け、現在では多くの研究者や技術者の方々に利用されています。その一方で、「ゼータ電位」の概念はコロイド以外の分野の方には、分かり難い点があるため、測定するにも抵抗がある方もおられます。本セミナーでは、「ゼータ電位」がより親しまれるようになり、また抵抗なく測定・利用されるようになることを願って、電気二重層理論の第一人者である大島広行先生を講師にお招きし、じっくり学ぶ勉強会を企画しました。研究や開発現場で分散系を扱う皆様に是非ご参加頂ければ幸いです。
また、本セミナーでは先生が特別に作成された教科書「基礎から学ぶゼータ電位とその応用」を使用しますが、同教科書は一般に販売する事となりました。先生のご厚意で、本セミナーの内容について大学や研究機関で講義をされる事も御許諾いただいております。是非、ご指導に当たられる先生方もご参加頂ければと思います。
日時 2019年3月28日(木)、29日(金)
会場 日本化学会 会議室(東京都千代田区神田駿河台1-5)
講師 東京理科大学 名誉教授 薬学部 嘱託教授 大島広行先生
(司会進行:武田コロイドテクノ・コンサルティング(株)武田真一先生)
特別企画:分散凝集の学理構築への挑戦
「分散・凝集」の技術は,塗料をはじめとする材料分野だけでなく,食品,化粧品,医薬品,農薬など化学を中心とする幅広い産業分野に広くかつ深く関連しています。一方でこの応用範囲の広さと多くの成分を含む系の複雑さから,これらを統一的に解釈するための学理はまだ十分に議論されてきていません。しかし,この分野の鍵となる学問は化学であり,化学会の場においてこのような議論を深めることは重要です。そこでこの春季年会では,幅広い分野の共通課題であるこの「分散・凝集」の学理構築へ挑戦するために,基礎から実用化まで総合的深くに議論する機会を設けます。産学官の多くのみなさまのご出席をいただきたいと思います。
日時 2019年3月19日(火) 午前
会場 甲南大学 岡本キャンパス S5会場(5号館 2階 521教室)
9:30 趣旨説明
(武田コロイドテクノ・コンサルティング)武田 真一
9:35 統計型微粒子分散モデルの構築
(神戸大院工)鈴木 洋
10:05 非吸着性高分子の添加に伴う基板近傍のコロイド粒子らの層構造の変化
(京大院工)天野 健一
10:35 in-situ相互作用力測定に基づく2成分系コロイド自己集積機構の解明
(京大院工)渡邉 哲
11:05 高濃度単分散粒子分散系の液構造とレオロジー
(豊田中研)中村 浩
11:35 コロイド分散系の直接数値計算:Beyond DLVO
(京大院工)山本 量一
12:05 高速撹拌機による分散制御とその活用技術
(プライミクス)高橋 唯仁
使いこなそう!濃厚分散系~ものづくり現場で活躍する分散系~
我が国のものづくり技術は、その精度やスピード等の面で他国に比して極めて高度な水準を実現しています。このことが日本の製造業における国際競争力の重要な源となっています。とくに、液中に微粒子・ナノ粒子、液滴、気泡が分散した系は、近年、塗布成型・印刷技術分野で多用され、精度向上等の高度化が強く求められています。そこで、本セッションでは、その基盤となる評価技術を実用・シミュレーションの両面から迫り、議論の場を提供します。
日時 2018年10月24日(水) 9時20分-12時00分
会場 タワーホール船堀 2F 福寿(K会場)
9:20–9:25 開会挨拶
武田真一(武田コロイドテクノ・コンサルティング株式会社・代表取締役社長)
9:25-9:45 ものづくり技術に役立つ分散・凝集評価法とは?
武田真一(武田コロイドテクノ・コンサルティング株式会社・代表取締役社長)
9:45-10:25 濃厚スラリー中の粒子分散・凝集評価
森 隆昌 (法政大学 生命科学部・教授)
10:35-11:15 粒を造る「造粒」技術:乾いた粉を上手く凝集させる技術とそのサイエンス
仲村英也(大阪府立大学 大学院工学研究科・准教授)
11:15-11:55 微粒子を界面活性剤として利用する!:泡、リキッドマーブルの安定化
藤井秀司(大阪工業大学 工学部・教授)
11:55-12:00 閉会挨拶
川﨑英也(関西大学 化学生命工学部・教授)
シンポジウム「分散凝集の学理構築への科学と技術戦略」
日時 2018年9月18日(火) 9時20分-17時00分
会場 筑波大学(第69回コロイドおよび界面化学討論会) A会場
9:20–9:25 開会挨拶
武田真一(武田コロイドテクノ・コンサルティング株式会社・代表取締役社長)
9:25-9:45 ものづくり技術に役立つ分散・凝集評価法とは?
武田真一(武田コロイドテクノ・コンサルティング株式会社・代表取締役社長)
9:45-10:25 濃厚スラリー中の粒子分散・凝集評価
森 隆昌 (法政大学 生命科学部・教授)
10:35-11:15 粒を造る「造粒」技術:乾いた粉を上手く凝集させる技術とそのサイエンス
仲村英也(大阪府立大学 大学院工学研究科・准教授)
11:15-11:55 微粒子を界面活性剤として利用する!:泡、リキッドマーブルの安定化
藤井秀司(大阪工業大学 工学部・教授)
11:55-12:00 閉会挨拶
川﨑英也(関西大学 化学生命工学部・教授)
About this Research Topic
This Research Topic encompasses the processes and formulations that involve the stabilization of fluid interfaces by adsorbed particles. The prevalence of these multiphase materials underpins their use in a broad range of industries from personal care and food technology to oil and mineral processing. The stabilization conferred by the adsorbed particles can be transient, as found in froth flotation, or long-lived, as occurs within Pickering Emulsions. The particles can range in size from nanoparticles to millimeter-sized particles, and cover a spectrum from collapsed proteins, polymeric colloids of controlled size and shape, to high-dispersity mineral particles.
While particle-stabilized foams, Pickering emulsions, liquid marbles, and dry liquids have received much interest in recent years, the understanding of these complex interfaces is an ongoing field of interest in science and technology. More efficient processes and formulations with improved control of lifetime are two current goals in the pursuit of greater understanding. Furthermore, particle-stabilized soft dispersed systems are expected to function as a development platform for smart soft materials, and a wide range of academic and industrial future applications are anticipated. Interdisciplinary research is crucial to the continued improved utilization of particles at fluid interfaces for the development of soft dispersed system science and engineering.
As such, this Research Topic will focus on the latest research involving Particles at Fluid Interfaces, including fundamental theory and experiments together with more applied articles. Original research, perspective, and review articles that fit the scope of the collection are welcome.
Copyright 2017 日本化学会 新領域研究グループ 分散凝集の学理構築への科学と技術戦略 All Rights Reserved.
Copyright 2017 日本化学会 新領域研究グループ
分散凝集の学理構築への科学と技術戦略
All Rights Reserved.